この記事では弔辞を依頼された際に突然のことで困ってしまうことがないように弔辞の依頼をいただいた時の対応やマナーそして弔辞を述べる際に必要になる弔辞の例文などを集めてみました。

弔辞を依頼されたら

弔辞は故人へ棒げる言葉です。依頼されたら、最後の別れを告げる機会を与えてくれた遺族に感謝し、よほどのことがない限り、引き受けるのが礼儀です。文章や文字のうまい下手ではなく、気持ちが大切です。



弔辞を用意する

遺族から弔辞の予定時間を聞き、 一分間で二百五十字程度を目安に、文案を考えましょう。社葬や団体葬など格式を重んじるときは文語体でもかまいませんが、わかりやすい国語体のほうが、聞き取りやすくなります。まず、「謹んで○○さんの御霊前に申し上げます」といった故人への呼びかけから始めるのがふつうです。

弔辞は、故人を弔うとともに、参列者に故人の人柄や功績を伝えることが重要になります。悲しみだけを表したり、形式的な美辞麗句(びじれいく)を並べることは避けましょう。奉書紙か巻紙に筆でしたためるのが正式で、表書きは「弔辞」「弔文」「弔詞」などとします。

ここでは弔辞を依頼された際にお役立ていただける例文や個人との関係など別で弔辞の例文と基本構成などをまとめています。



弔辞を書く際の基本構成

①故人への呼びかけ
②死を知った驚きや悲しみ
③故人の経歴と自分の関係
④人柄や功績を交えたエピソード
⑤個人へのメッセージ
⑥遺族へのお悔やみの言葉
⑦冥福を祈る言葉



弔辞の例文を参考にしよう



一般的な弔辞の例文



〇〇さんのご霊前にふしまして、大学時代からの友人を代表し、最後のごあいさつをさせていただきます。どうか、ここではいつものように「〇〇ちゃん」と呼ぶことをお許しください。 ①故人への呼びかけ
〇〇ちゃん、こうしてあなたの霊前に向かい合っている今も、なぜこのような不慮の事故が起こってしまったのか、あなたがなぜこんなにも早く逝ってしまったのか、やりきれない思いで胸が潰されそうです。 ②死を知った驚きや悲しみ
〇〇ちゃんとは大学時代からの親友で、それぞれ別の道に進んでも、決して切れることのない絆がありました。 ③故人の経歴と自分の関係
年をとっても一緒に旅行できる仲でいたいよね、と話したときのこと覚えていますか。私はそのときのあなたの笑顔が、昨日のことのように鮮明に思い出されます。もう果たせない夢となってしまったことが、悔しくて仕方ありません。 ④人柄や功績を交えたエピソード
どんな時でも明るく前向きな〇〇ちゃんに、何度励まされたことでしょう。私は、あなたの思い出を大切に、これからの毎日を過ごしていきます。 ⑤個人へのメッセージ
ご遺族の皆様にとっても、ご悲嘆は計り知れないものと思います。
どうかお心を強くお持ちになるよう、祈念いたします。
⑥遺族へのお悔やみの言葉
〇〇ちゃんいどうぞ安らかにお眠りぐださい。心からのご冥福をお祈りして、弔辞に代えさせていただきます。 ⑦冥福を祈る言葉