国内に天守が現存している城は数少ない、実は現在見ることができるのは全国で12の城でし。戦災などをのがれ江戸時代より以前より存在しているもののみをここでは紹介したいと思います。
弘前城
【青森県弘前市】
文化7年(1810)に建造。当時の幕府をはばかって「御三階櫓」と呼ばれる。最北かつ最東の天守。
松本城
【長野県松本市】
大小天守のほか2つの櫓が連結する黒塗りの天守群。見る角度によってさまざまな表情を見せる。
丸岡城
【福井県坂井市】
最古の現存天守との説もある二重三階の天守。昭和23年(1948)の福井地震の際に倒壊したが古材を用いて再建された。
犬山城
【愛知県犬山市】
文明元年(1469)に砦ができ、天守ができた時期については諸説ある。三重四階の天守で木曽川沿いに建つ城の風情から白帝城ともいわれる。
彦根城
【滋賀県彦根市】
現在の天守は慶長11年(1606)に建造された三重三階の天守。城の構造と意匠が美しい。
姫路城
【兵庫県姫路市】
4つからなる天守群は慶長14年(1609)の大改修により建造された。日本最大の天守であり白亜の外壁から「白鷺城」とも呼ばれる。
松江城
【島根県松江市】
慶長15年(1610)に建造された五重六階の天守。天守の南に付櫓が付く。現存天守の中で内部に唯一井戸がある。
備中松山城
【岡山県高梁市】
現在の天守は元和元年(1681)に建造された二重二階のもの。臥牛山山頂に建ち現存天守唯一の山城で、天守の高さも一番低い。
丸亀城
【香川県丸亀市】
現在の天守は万治3年(1660)に建造。幕府をはばかって「御三階櫓」と呼ばれる。高さ66mの石垣の上に立っている。
伊予松山城
【愛媛県松山市】
現在の天守は嘉永5年(1852)に建造。勝山の山頂に大小天守と櫓2基を連結した連立式の天守がそびえ立つ。
宇和島城
【愛媛県宇和島市】
寛文6年(1666)に建造された三重三階の天守。現存している天守中最南、最西端にある。白漆喰の外壁や飾りが美しい。
高知城
【高知県高知市】
延享4年(1747)に建造された四重六階の天守。天守の他に御殿や門など本丸の建造物がほぼ完全に残っている。