多賀城

多賀城は東北地方の政治・軍事の中心として一時代を築く

松島丘陵の先端に築かれた多賀城は、約900m四方の不均等な四角形をしており、周囲には築地塀や柵が張り巡らされていた。中央に約100m四方の政庁が建てられ、ここで政治が行われたと考えられている。奈良時代には陸奥国府及び鎮守府が置かれ、東北地方の政治、軍事拠点であった。

近年の発掘調査で多賀城は幾度となく戦禍、災害に遭っていたことが分かっており、宝亀11年(780)の「伊治呰麻呂の乱」による焼失。貞観11年(869)に発生した大地震での倒壊など、過去に5回の建て替えが行われた。往時のものは現存していないが、政庁跡が復元された。

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