岡崎城

岡崎城は徳川家康生誕の城として重要視される

徳川家康生誕の城として知られるのが岡崎城だ。築城は康正元年(1455)、土地の豪族西郷氏により建てられた城を、家康の祖父・松平清康が奪い享禄4年(1531)に改築した。

天分11年(1542)にこの城で生まれた松平竹千代(家康の幼名)は、その後今川家へと人質に出され、苦難の幼少期を送る。桶狭間の戦い後は岡崎城へと戻り、この城を居城として三河一帯を平定した。

築城当初は丘陵部を利用した平山城であったが、「関ヶ原の戦い」後は徳川氏の聖地として重視され、元和3年(1617)には本多康紀により近世城郭として改築を受け、三重三階の天守が築かれた。それ以前では、豊臣秀吉により家康が関東へ移された際に入った田中吉政によって、関東への抑えとして、天正日年(1590)ごろ堅牢な城壁、石垣などが普請されている。

明治に入り天守などが取り壊されており、現在の天守は昭和弘年(1959)に再建されたものである。ただしこの天守は明治期の写真を参考に建てられたもので、本来は存在しない高欄(手すり)があるなど、正確なものではない。また、城世は岡崎公園として整備されている。

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