仙台藩家老・片倉氏の居城として受け継がれる白石城
戦国時代、白石は伊達氏の支配下にあったが、移封になり、代わりに蒲生氏郷が入る。氏郷の家臣・蒲生郷成によって築かれたのが、白石城である。
のちに上杉領となり、家臣の甘粕景継によって改築される。さらに、慶長5年(1600)、再び伊達領となった白石城は家臣の片倉景綱に与えられ、片倉氏の代でも改修が加えられた。現在そびえ立つ二重天守は平成7年(1995)に木造にて復元されたものだが、白石城は「一国一城令」以降も、例外的に片倉氏の居城として明治維新まで受け継がれていた。
明治維新では「奥羽越列藩同盟」締結の舞台となるなど、歴史の転換期に名前が登場する城としても知られている。