正式には漆塗りの器と高足の御膳を用意します。
箸は柳の白木です。全部新品を用意します。
一般的に、赤ちゃんの母親の実家の方から送るしきたりになっていますが
現在では本人が用意するなど、特にこだわりは無いようです。
豪華なものでは、嫁ぎ先の家紋を入れたり、赤ちゃんの名前を入れたりしています。
これからの事を考えてベビー食器を新調して使うご家庭も多いです。
お安く漆器を使いたいというご家庭は、レンタル品もあるので利用しているようです。
器と御膳は、男の子と女の子では色が違います。
料亭やレストランなどでお願いするときは、こういう事情から性別を聞かれます。
男の子のものは、御膳も器も内外とも朱色。
女の子のものは、御膳も器も外が黒色で内が朱色のものを使います。
お食い初めは平安時代から続けられているもので、
当時は朱色の方が黒色よりも位の高い高貴な色とされていたからです。
今は、男の子は優しい心をもつように朱色。
女の子は、強くたくましく生きられるように黒色。という願いもあるようです。
地域によっては御膳の高さも男の子と女の子では違うようですが、
必ずこうしなくてはいけない!というものではありません。
器は、飯椀(親椀)、汁椀、平椀、つぼ椀、腰高の5つが用意されます。
略式では平椀にお魚がのり、つぼ椀に香の物、腰高に歯固め石と梅干しが盛り付けられます。
正式なものは、平椀に煮物が入り、他は略式と同じで、別の御膳にお魚とお餅がのります。
伝統を重んじるご家庭もあると思いますし、それぞれに色んな事情を
持つご家庭があると思います。一番、今出来ることを優先して行いましょう。
赤ちゃんの成長をお祝いしたいという気持ちは変わりません。