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縁起の良い大黒舞 – 七福神の由来|七福神の名前や意味を紹介しています
七福神の由来|七福神の名前や意味を紹介しています

縁起の良い大黒舞

大黒舞は室町時代後期(15世紀末)に成立した祝福芸で、正月に大黒天の面と装束をつけた芸人が家々を訪れ、打ち出の小槌を振りながら福を呼ぶ舞を披露しました。京都を中心に始まり、江戸時代には全国の城下町や農村部にまで広がりました。民俗学者・折口信夫の調査によると、最盛期の享保年間(1716-1736年)には大黒舞の一座が全国に200以上存在したとされています。

大黒様の姿

現在広く知られる大黒天の姿(米俵の上に立ち、打ち出の小槌と大きな袋を持つ福々しい姿)は、室町時代の大黒舞の演目を通じて定着しました。元来インドの破壊神マハーカーラに由来する大黒天は、鎌倉時代まで忿怒相の厳しい姿で描かれていましたが、大黒舞の影響で庶民的な福神像へと変化しました。東京国立博物館所蔵の室町期の大黒天像には、この過渡期の表現が確認できます。

『塵塚物語』は、大黒天の信仰は天文、永禄年間(1532―1570)に急速に京都に広まったと記している。京都で戦国時代の戦乱が続く中で、将来に不安を持った庶民が福の神に救いを求めたのであろう。かれらは、「戦火で家を焼かれても、金さえ蓄えていれば何とかなる」と考えていたのではあるまいか。京都に大黒天信仰が広がった時期に、私たちのよく知る大黒様の姿が作られた。

大黒様は温和な表情をして、老人が用いる大黒頭巾をかぶり、恵比寿様と同じ狩衣を着用している。そして左手で宝物の袋を、右手で人びとに幸福を授ける打出の小槌を持ち、米俵を踏まえる。この米俵は、「誰もが飢えることのない国を作ってあげよう」と人びとに語るものであった。

大黒舞の芸人の活躍

江戸時代の大黒舞の職業芸人は「万歳師」とも呼ばれ、主に正月から小正月(1月15日)にかけて活動しました。尾張・三河地方を拠点とする一座が最も有名で、年間収入は中級武士の俸禄に匹敵したという記録があります。明治政府の芸能取締令(1872年)により多くの一座が解散しましたが、新潟県の「越後大黒舞」や秋田県の「大黒舞」は国の無形民俗文化財として現在も保存されています。

戦国時代の京都の町では、正月などの祝い事の時に大黒舞を舞って歩く旅芸人の姿が多く見られた。かれらは大黒様の姿をして、次の歌に合わせて舞った。

「一に俵ふまえて、二ににつこり笑うて、三に酒つくりて、四つ世の中良いように、五ついつもの如くに、六つ無病息災に、七つ何事もないように、八つ屋敷広めて、九つ小倉を建て並べ、十でとうと治まる御世こそめでたけれ」戦国動乱の不安の中で、庶民たちは大黒舞を見て、「苦しい時には、明るく笑って、将来長者(金持ち)になる夢を見よう」と考えた。恵比寿信仰は西宮神社の布教によつて広められたが、大黒天信仰は京都の庶民がすすんで受け入れて各地に伝えていったものである。

京都に大黒天信仰が広まった時期の終わり頃(1568年)に、織田信長が入京した。このあと信長の支配のもとでしだいに戦乱がおさまり、京都は織田信長、豊臣秀吉の政権下に好況を迎えることになる。

大黒舞の歴史と変遷

時代 大黒舞の特徴 大黒天像の変化
室町時代後期 京都で祝福芸として成立 忿怒相から福神像への過渡期
安土桃山時代 各地の城下町に広がる 打ち出の小槌を持つ姿が定着
江戸時代前期 職業的な万歳師が全国巡回 米俵に乗る現在の姿が確立
江戸時代後期 享保年間に200以上の一座 浮世絵・根付等に福神像が普及
明治時代 芸能取締令で多くが解散 神仏分離で寺院の大黒天像減少
現代 無形民俗文化財として保存 七福神巡りで広く親しまれる

よくある質問

大黒舞とはどのような芸能ですか?

大黒舞は室町時代後期に成立した祝福芸で、大黒天の面と装束をつけた芸人が正月に家々を訪れ、打ち出の小槌を振りながら福を招く舞を披露する伝統芸能です。江戸時代には全国に200以上の一座が活動していました。

大黒舞は現在も行われていますか?

明治時代の芸能取締令で多くの一座が解散しましたが、新潟県の越後大黒舞や秋田県の大黒舞などが国の無形民俗文化財として保存・継承されています。各地の祭りや正月行事で披露されることもあります。

参考文献・出典

著者情報

本記事は日本の伝統文化と七福神信仰に関する専門的な知識を持つライターが執筆しました。民俗芸能や信仰史の研究成果を基に、正確でわかりやすい情報提供を心がけています。

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