白露

  

2023年

9月8日(日曜日)

二十四節季七十二侯
白露初候草露白
(くさのつゆしろし)
草に降りた露が白く光る
次候鶺鴒鳴
(せきれいなく)
鶺鴒(せきれい)が鳴き始める
末候玄鳥去
(つばめさる)
燕が南へ帰って行く

9月上旬になると、本格的に夏の暑さも落ち着いてくるので、いよいよ秋の気配を感じるようになりますね。

二十四節気における白露は、9月上旬頃に訪れる暦のひとつです。

白露には、気候だけではなく、植物や食材なども季節とともに移り変わって行き、少しずつ変化を感じるはずです。

今回は、白露の時期や関係ある食べ物、季語などをご紹介します。






白露てどんな日

白露は、1年を24個の節に分けた二十四節気の15番目にあたる節気です。

具体的には、毎年9月7日ごろから23日頃の秋分までの期間を指します。

この頃になると、さらに朝と夜の気温の低下が著しくなるため、朝露が発生しやすくなります。

朝の光に照らされた露が白く輝くように見えることから、白露と名付けられたのです。






白露に関係のある季語

植物の葉などに白く輝く露にちなんで、白露と名付けられたこの季節に関係ある季語は、次のとおりです。

・白露の節
・白露の候
・白露の折から
・白露の砌(みぎり)

この時期に手紙を出す場合には、これらの季語を用いて、次のような挨拶文を綴られることが多いです。

・拝啓 白露を過ぎ朝夕に秋の気配を感じる頃となりました。お変わりなくお過ごしでしょうか。

・拝啓 白露の候 平素は格別なご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

9月のお手紙を書く際に参考になりますよ
9月の時候の挨拶






白露に関係ある食べ物は?

時間帯によって気温の変化が激しいこの季節ですから、ビタミンやミネラル、ポリフェノールなどが多く含まれた食べ物が好まれます。

白露に関係ある食べ物をご紹介します

・ナス
体を冷やす効果があるナスは、代表的な夏野菜ですね。

皮の部分の紫紺色には、ナスニンと言うポリフェノールの一種が含まれており、強い抗酸化力を持って体内の活性酸素を除去し、疲労回復へと向けてくれます。

・かぼちゃ
かぼちゃも夏野菜の一種でありながら、ハロウィンなどの影響もあり、秋の野菜としても有名です。

かぼちゃには、免疫力を高めるβカロチンやむくみを防止するカリウム、アンチエイジング効果を発揮するビタミンCやEなどが豊富に含まれています。

・里芋
気温が低くなる夜には、温かい里芋の煮物がおいしいですね。

里芋も、このシーズンに旬を迎える野菜で、むくみを防止するカリウムを多く含んでいたり、コレステロールの生成を抑制したりする効果を持っています。

・しまあじ

秋の代表的な魚はさんまですが、実はしまあじもこのシーズンに美味しい魚のひとつです。

さんまと同じく、DHAやEPAをたくさん含んでいるので、血流を促進することで疲労回復度をアップさせたり、脳の働きも良くしたりなどで、健康維持へと向けてくれます。

・あわび

さんまやしまあじのような魚だけではなく、貝類のあわびも旬を迎えます。
あわびには、健康維持に欠かせないアミノ酸がたくさん含まれており、高タンパクで低カロリーな食材です。

少し肌寒い夜の鍋の具材にもよく使われる貝類で、糖質や脂質の代謝や免疫力を高めてくれるパントテン酸を豊富に含んでいます。






まとめ

白露とは、9月上旬頃に訪れる二十四節気のひとつで、季節の挨拶などのシーンでは「白露の節」「白露の候」「白露の折から」のような季語がよく使われます。

食べ物は、夏野菜でもあるナスやかぼちゃ、少し肌寒い日に特に美味しい里芋などが旬を迎えるので、食卓に取り入れられることが多くなります。
夏から秋に移り変わる季節の変化を感じながら、少しずつ変化していく味覚も堪能できるといいですね。






秋の二十四節季を知ろう

四季節気旧暦西暦
立秋(りっしゅう)7月節8月8日頃
処暑(しょしょ)7月中8月23日頃
白露(はくろ)8月節9月8日頃
秋分(しゅうぶん)秋分の日8月中9月23日頃
寒露(かんろ)9月節10月8日頃
霜降(そうこう)9月中10月24日頃