寒露

  

2023年

10月8日(火曜日)

二十四節季七十二侯
寒露初候鴻雁来
(こうがんきたる)
雁が飛来し始める
次候菊花開
(きくのはなひらく)
菊の花が咲く
末候蟋蟀在戸
(きりぎりすとにあり)
蟋蟀が戸の辺りで鳴く

日本には、1年間を24個の季節に分けて、その季節にふさわしい言葉をつけた二十四節気があります。

寒露(かんろ)は二十四節気の中の17番目の節気で、秋分の後のシーズンに当たります。

今回は、寒露の意味合いや季節の特徴、季語、関係がある食べ物などを詳しくご紹介します。






寒露てどんな日

毎年9月8日ごろから10月23日頃までのシーズンを寒露(かんろ)と読んでいます。

寒露は、二十四節気の17番目にあたる季節で、秋分と霜降の間に当たります。

秋分の後ですから、気温もかなり低くなってきており、植物に降りた露が朝方には寒さで凍りやすくなります。

そのような情景を込めて、この節気を寒露と名付けられました。






寒露に関係のある季語

草や花などの植物に降りた露が凍る寒露の節気を表す季語には、次のようなものがあります。

・寒露の候
・寒露の節
・朝霧
・山霧
・夕霧
・秋収め
・晩秋

このシリーズに送る手紙では、次のような挨拶文がよく使われます。

・寒露の候、秋も深まり貴社においてはますますのご発展のこととお喜び申し上げます。
・今秋も実り多いものになりますよう、お祈り申し上げます。
・朝夕の冷えも感じる昨今、くれぐれもお身体ご自愛くださいますようお願い申し上げます。

10月のお手紙を書く際に参考になりますよ
10月の時候の挨拶






寒露に関係ある食べ物は?

寒露に好まれる食べ物は、秋の味覚が多く、また冬の始まりを感じる食材も多いです。

寒露に関係ある食べ物をご紹介します。

・しめじ
温かい鍋やうどんに入れると独特の旨味をプラスして、さらに美味しくしてくれるのがしめじです。

比較的安価で手に入るので、毎日の食生活に取り入れやすい野菜ですね。

しめじには、健康維持に役立つ栄養がたくさん含まれています。

肝機能を強化するアミノ酸のオルニチンやカルシウムの吸収をサポートや免疫力アップに役立つビタミンD、腸内環境整えてくれるβグルカンなど、かなりたくさんの栄養素を含んだ野菜です。

・栗
栗は、秋の代表的な野菜のひとつですね。

焼き栗や栗ご飯にして食べると美味しく、ビタミンAやB1、Cなどを多く含んでいるので、気温の変化によって崩しやすい体調をしっかり整えてくれます。

・柿
このシーズンは、柿が熟して美味しくなりますね。
柿には、むくみを防止するカリウムや疲労回復に役立つビタミンAとC、風邪予防に役立つβカロチンやリコピンなどが豊富に含まれています。

・ししゃも
頭から尾まで、全て食べられるししゃもにはビタミンDやB2やE、カルシウムなどが豊富に含まれています。

主にビタミンDは内臓に含まれており、丸かぶりすることでカルシウムとビタミンDを同時に吸収できるので、相乗効果によりカルシウムの吸収度が格段にアップします。
その他のビタミンB2には精神状態を安定させる効果があり、ビタミンEにはアンチエイジング効果や免疫力アップ効果があります。

・さば
このシーズンのさばは、良質な脂が乗っており、美味しさがアップするとともに脂に含まれるEPAやDHAを豊富に摂取することができます。
EPAやDHAには悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす効果があり、血流を促進させて疲労回復を助けてくれます。






まとめ

寒露は、二十四節気の中の17番目の節気で秋の終わり頃のシーズンに当たります。
肌寒い日が増えて季語では「寒露の候」「朝霧」などの気温の低下が感じられる言葉がよく用いられるようになります。

食べ物では、鍋料理や温かい食べ物に取り入れやすい食材や脂が乗った魚などが旬を迎えて、食卓を秋一色に変えてくれます。

風邪をひきやすい季節でもあるので、ビタミンやミネラル、疲労回復成分などが豊富に含まれた旬の食材で、美味しく健康維持ができるといいですね。






秋の二十四節季を知ろう

四季節気旧暦西暦
立秋(りっしゅう)7月節8月8日頃
処暑(しょしょ)7月中8月23日頃
白露(はくろ)8月節9月8日頃
秋分(しゅうぶん)秋分の日8月中9月23日頃
寒露(かんろ)9月節10月8日頃
霜降(そうこう)9月中10月24日頃